「MEC Award 2017(Media Explorer Challenge Award 2017)」

映像ミュージアム公募展「MEC Award 2017(Media Explorer Challenge Award 2017)」

Explorer(エクスプローラー)とは、冒険者、探求者という意味です。 SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアムでは、2012年から、映像表現の明日を担う才能を発掘、積極的にバックアップする公募展「MEC Award—Media Explorer Challenge Award—」をスタートさせました。本年度も、新しい映像表現の可能性に果敢にチャレンジする様々な作品が集まりました。 入選作品展では、入選5作品のほか、昨年度のMEC Award大賞を受賞した幸洋子の新作も展示します。

【入選5作品(50音順)】

※実際の展示方法は写真とは異なる場合がございます。

「Time on canvas」 

2016年/映像インスタレーション/9分52秒
大柿鈴子
2014年 東京藝術大学美術学部油画専攻 卒業
2016年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 修了

「Time on canvas」
 
「Time on canvas」

 

「愚図の底」 

2016年/アニメーション/7分30秒
片山拓人
2012年 日本大学芸術学部デザイン学科 卒業
2016年 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 修了

「愚図の底」
 
「愚図の底」
「星淵のほとり」

2016年/映像/14分59秒
白鳥蓉子/大島風穂
2014年 日本大学芸術学部映画学科映像コース 卒業
*本作では白鳥が脚本・演出、大島が企画・撮影を担当

「星淵のほとり」
 
「星淵のほとり」
「ラジオごっこ」

2016年/映像/8分0秒
寺澤佑那
2015年 慶應義塾大学環境情報学部 卒業
2017年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 修了予定

「ラジオごっこ」
 
「ラジオごっこ」
「みなさんといっしょ」

2016年/インタラクティブ映像/1分30秒
早川翔人
2016年 筑波大学芸術専門学群構成専攻 卒業
2017年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 在籍

「みなさんといっしょ」
 
「みなさんといっしょ」

 

 

【佳作11作品(50音順)】

※会場内でループ上映いたします(インスタレーション作品の場合は作品資料映像を上映)

◆「Segment」

2016年/映像/2分06秒
天木詩織

◆「赤い実」

2016年/映像/5分11秒
上原 彩

◆「LIFE IN THE HOME」

2016年/映像/15分
菅原達郎

◆「blinking」

2016年/映像インスタレーション/4分58秒
田岡雄大

◆「Wheelchair Dance」

2016年/映像/4分56秒
田村祥宏

◆「パンとイースト菌」

2016年/映像/14分57秒
曽我真臣(協同制作:渥美詩子)/T.S.

◆360°VR絵本「博士と万有引力のりんご」

2016年/3DCG R/8分55秒
内藤 薫

◆「5×5」

2016年/映像/10分45秒
中村光男

◆「世界からコマが消えたなら」

2016年/映像/4分
野村建太

◆「Totem」

2016年/映像/1分55秒 

◆「Pendulum」

2016年/映像/1分14秒
平田尚也

◆「固い黒目は、目をそらさない」

2016年/映像/4分
森田貴之

【賞】

■MEC Award(1作品)
入選作品5点のうち1点に授与。
●副賞:彩の国ビジュアルプラザ内施設の100時間までの無償利用権を授与します。
(利用できる施設:HDスタジオ、映像ホール、編集室、MA室、レンタル機材、他)

■MEC Award 入選(5作品)
入選作品5作品は、「MEC Award 2017入選作品展」2017年3月18日(土)〜4月9日(日)にて展示

■SKIPシティCMコミッション(1名/グループ)
入選者の中から1名に、SKIPシティのCM制作を委託
●制作費として15万円(税別)を支給します。
●CM制作において彩の国ビジュアルプラザ内施設を無償利用いただけます。
※本コミッションを依頼する1名/グループの選出はSKIPシティ映像ミュージアムが行います。

【審査員】(50音順・敬称略)

本年度はゲスト審査員にライゾマティクスの齋藤精一氏を迎えて、4名の審査員で審査しました。

齋藤精一(クリエイティブ /テクニカルディレクター/ライゾマティクス代表取締役)
■ゲスト審査員
齋藤精一(クリエイティブ /テクニカルディレクター/ライゾマティクス代表取締役)

コロンビア大学建築学科(MSAAD)で学んだ後、2000年からNYで活動を開始。2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。2006年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数制作。株式会社ライゾマティクス代表取締役、東京理科大学理工学部建築学科非常勤講師、京都精華大学デザイン学科非常勤講師。2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、六本木アートナイト2015メディアアートディレクター。グッドデザイン賞2015審査員。

総評
ゲスト審査員として参加させていただき、我々Rhizomatiksが思っている「映像の概念」を飛び越える作品が多くて、非常に嬉しく思った。映像も、体験を兼ね備えた映像も次のステージに行けるだけの環境は整っていると強く感じた。多様な審査員の視点ならではの議論の結果を是非展示空間でご覧いただければと思う。

塩田周三(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役)
塩田 周三(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役)

2003年の代表就任以来、海外のTV シリーズや海外市場をターゲットにしたコンテンツ企画開発を推進。アルス・エレクトロニカ賞(オーストリア)、SIGGRAPH(アメリカ)、TBSDigiCon6他、国内外の有数映像コンテストの審査員等を歴任。2008年には米国アニメーション専門誌 Animation Magazine が選ぶ「 25 Toon Titans of Asia(アジア・アニメーション業界の25傑)」の一人に選定された。また、2012年にはTVアニメ「Transformers: Prime」のエグセクティブ・プロデューサとして第39回 デイタイム・エミー賞を受賞する。

総評

今年の入選・佳作の5点を選択するにあたり、過去年のMECアワード審査会に比して長い時間を要した。実力がかなり拮抗していたことが理由だが、最終的には本コンペの特徴である表現の多様性を担保すべく、出来るだけ特徴の異なる5作品を選定した。最終審査では、工夫溢れる展示により、更に深みを増した作品群と対峙するのを楽しみにしている。

四方 幸子(キュレーター)
Photo: 土田祐介
四方 幸子(キュレーター)

情報環境とアートの関係を横断的に研究、キヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](2004-10)と並行し、フリーのキュレーターとして先見的な展覧会やプロジェクトを数多く実現。2010年より「拡張されたキュレーティング」を提唱。札幌国際芸術祭2014アソシエイトキュレーター、メディアアートフェスティバル AMIT(Art, Media and I, Tokyo)ディレクター。KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭キュレーター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)非常勤講師、明治大学兼任講師。

総評

使用メディア、またアートから商業的なスキルまでの幅において例年になく多様で、レベルも高かった。個人的にはとりわけ、システム、コンテンツのいずれかもしくは双方で、メディアに対する批評性を持ち、映像やコミュニケーションの新たな回路を開くものに注目した。評価が極端に割れた作品も多々あったが、最終的に自身の世界(もしくはその萌芽)をしっかり発信する5作品が選出された。いずれも予定調和性から距離を置き、見る側の想像や思考を喚起させるものである。佳作も含め、作者の今後の飛躍が期待される。

森 弘治(アーティスト)
森 弘治(アーティスト)

映像作品を中心に現代美術の分野で活動。主な展覧会に、第3回恵比寿映像祭、越後妻有アートトリエンナーレ2009、第52 回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際企画展、原美術館「アートスコープ2005/2006」、ジュ・ド・ポーム国立ギャラリー「The Burlesque Contemporains」などがある。2016年には「MOTアニュアル2016:キセイノセイキ」展のディレクションとキュレーションを主導する。また、2009年にアーティストによる芸術支援システム「ARTISTS` GUILD」を設立。東京芸術大学などで教えたのち、現在はAITで教鞭を取っている他、アートの実践教育プログラム開発にも携わる。2016年3月よりMITにて客員研究員として研究に従事。

総評

2017MECアワード応募作品は、完成度とクオリティの高い作品が多かった。アニメーションを始め、ドキュメンタリー映像からVRまで多種多様な作品が揃っていた。その中でショートリストに選ばれた5作品は、メディアの特徴を最大限に生かして現代社会を写し出しており、独特の世界観を巧みに表現している。展覧会で作品を体験することがとても楽しみである。

【概要】

会期 2017年3月18日(土)~4月9日(日)
開場時間 9:30~17:00(入場16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
会場 SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
映像ミュージアム入館料 大人510円/小人250円(常設展示もご覧いただけます)

昨年度MEC Award大賞受賞者の新作も展示

MEC Award 2016で大賞を受賞し、個展や芸術祭など発表の場を益々広げている幸洋子が、MEC Awardの副賞を利用して制作した「電気100%」や<SKIPシティCMコミッション>により制作したコマーシャル映像など近年の作品を会場で展示します。

「みなさんといっしょ」

MEC Award 2016 大賞受賞作品 「ズドラーストヴィチェ!」幸洋子
2015年/映像インスタレーション/5分38秒