平成29年度優秀映画鑑賞推進事業 上映会 特集 異端のヒーローたち 懐かしの名画をSKIPシティで楽しむ

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵の優れた作品を、より多くの方々に見ていただくため、全国で巡回上映する<優秀映画鑑賞推進事業>。SKIPシティでは、見るものを惹きつけて止まない「異端のヒーローたち」を特集します。シリーズ化やリメイクにより、時代を超越するイコンとなった主人公を描く4作品を35mmフィルムで上映。往年のスターたちによる迫力の競演も見どころです。

※本上映会にご入場の方は、3時間駐車場無料!駐車券を映像ホールまでお持ちください。

■9月17日(日)

人生劇場 飛車角と吉良常
『人生劇場 飛車角と吉良常』9月17日(日)10:30~(10:00開場)

1968年/東映(東京)/カラ-/シネマスコープ/109分
監督:内田吐夢/脚本:棚田吾郎/原作:尾崎士郎
出演:鶴田浩二/高倉 健/若山富三郎/藤 純子/松方弘樹/辰巳柳太郎/中村竹弥/大木 実/天津 敏/遠藤辰雄/左 幸子

大衆文学の雄である長谷川伸の諸作品は「股旅映画」の原作となっているものが多い。この「沓掛時次郎」も戦尾崎士郎の名作として知られる「人生劇場」のうち、特に「残侠篇」に焦点を絞って、巨匠内田吐夢監督が演出した作品である。青春の悩み、男女の愛憎、男の侠気、巡り会いなどを描いたこの小説は、きわめて映画的な題材であり、これまでにも14回にわたり映画化されている。 内田自身もすでに1936年に『人生劇場・青春篇』を発表、評価を得て、その年の「キネマ旬報」ベストテン第2位を獲得している。題材としては2回目の挑戦であったが、中心となるのは青成瓢吉や彼をとり囲む文学の世界の人間たちではなく、飛車角や宮川、吉良常といった侠客たち、おとよ、お袖といった底辺を生きる女たちである。本作の製作された時期、「任侠映画」と呼ばれる一連の作品群が量産され、大衆的な人気を集めており、この作品もその一本として企画されたものである。とはいえ、個々の演出は力感と格調にあふれており、ラストシーンに立ちのぼる霧などに付加されたイメージは内田作品以外の何ものでもない。今からふりかえれば、鶴田浩二、若山富三郎、藤純子、高倉健などこのジャンルにおいて一時代を画した俳優たちが、そろって出演している点も意義深い。「キネマ旬報」ベストテン第9位。

不知火検校
『不知火検校』9月17日(日)14:00~(13:30開場)

1960年 大映(京都) 白黒 シネマスコープ 91分
監督:森 一生/脚本:犬塚 稔/原作:宇野信夫
出演:勝新太郎/中村玉緒/近藤美恵子/鶴見丈二/丹羽又三郎/倉田マユミ/安部 徹/須賀不二男/伊沢一郎/荒木 忍

盲目の按摩・杉の市が、悪行の限りを尽くして地位と富を手にした末に、縛に就くまでを過激に描いた時代劇。主演の勝新太郎は、1954年に端正な顔立ちの二枚目役者としてデビューしたが、大きなヒット作に恵まれずに不遇をかこっていた。しかし本作において、勝は容赦のない悪漢を見事に演じきってみずからのスターイメージの転換に成功し、日本映画に新しい「異端のヒーロー」像を生み出した。本作における勝のヒーロー像は、2年後からはじまる「座頭市」シリーズに引き継がれて勝の生涯の当たり役となったほか、田宮二郎とのコンビで人気を博した「悪名」シリーズや、「兵隊やくざ」シリーズへと発展してゆく。本作で共演した中村玉緒は1962年に勝と結婚した。

■9月18日(月・祝)
次郎長三国志
『次郎長三国志』9月18日(月・祝)10:30~(10:00開場)

1963年 東映(京都) カラー シネマスコープ 102分
監督・脚本:マキノ雅弘/脚本:山内鉄也
出演:鶴田浩二/松方弘樹/佐久間良子/山城新伍/津川雅彦/長門裕之/大木 実/藤 純子/田中春男/丘さとみ

講談や浪曲など大衆芸能の世界で広く知られている幕末の博徒、遠州清水港の次郎長とその子分たちの活躍を描いた痛快時代劇。監督のマキノ雅弘は1952年から54年にかけて『次郎長三国志』(東宝)9部作を作っており、次郎長ものの決定版との評価が高い。東映のこの作品はそのリメイク版にあたり、4部作として製作されている。1920年代半ばに監督デビューしたベテラン、マキノ監督にとっては手慣れた素材であり、流れるような巧みな演出で男意気の世界を作り出している。東映が時代劇から任侠映画へと比重を移しつつあった時期でもあり、次郎長(鶴田浩二)、大政(大木実)、法印大五郎(田中春男)、関東綱五郎(松方弘樹)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、増川仙右衛門(津川雅彦)、森の石松(長門裕之)という布陣は、そのまま大正時代劇ともいえる任侠映画の中核をなしていく。

網走番外地
『網走番外地』9月18日(月・祝)14:00~(13:30開場)

1965年/東映(東京)/白黒/シネマスコープ/91分
監督・脚色:石井輝男/原作:伊藤 一
出演:高倉 健/南原宏治/田中邦衛/安部 徹/嵐寛寿郎/丹波哲郎/待田京介

日本における映画観客数は1958年をピークに下降線をたどってゆき、時代劇映画の人気も徐々に陰りが見えはじめた。1963年、時代劇王国を築いていた東映は、時代劇からやくざ映画への転換を試み、やくざの意地や義侠心を描いたヒット作を次々と生み出して全国の若者たちを熱狂させた。なかでも高倉健は、「日本侠客伝」シリーズや「昭和残侠伝」シリーズをはじめ、数々のヒット・シリーズに主演して時代の寵児となる。本作は1965年から1972年の間に計18作が製作された「網走番外地」シリーズの第1作。極寒の網走刑務所に収監中の橘真一(高倉)は、妹や病身の母に再会することを夢見ながらまじめに服役しているが、悪辣な囚人仲間にそそのかされて脱獄計画に巻き込まれてしまう。橘の更正を手助けする保護司役の丹波哲郎、「アラカン」の愛称で人気を博した時代劇の大御所・嵐寛寿郎、そして個性的な演技で脇を支える田中邦衛など、魅力的な俳優たちの競演も見所。

日時 2017年

開場時間 開映30分前 ※当日ご来場順でのご入場となります
料金 1作品 500円(前売・当日共通)※子供料金はございません
入場券販売 【前売り】
■SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ4階・県民交流プラザ
チケット取扱い時間:9:30~16:00 (休館日:月曜、祝日の場合は翌平日)

■彩の国ビジュアルプラザ1階・SKIPマート
チケット取扱い時間:8:00~18:00
電話:048-260-0088

■川口リリアチケットセンター
チケット取扱い時間:10:00~19:00(年中無休 ※休館日除く)
電話:048-254-9900

【当日券】各回開場時間より、4階・映像ホール受付にて販売。

会場 彩の国ビジュアルプラザ 4階・映像ホール

※満員の場合にはご入場をお断りすることがございます。(定員321名)
※やむを得ぬ事情により、上映素材や時間の変更、上映の中止をする場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※作品によって、画面・音声が必ずしも良好でない場合がございますので、ご了承ください。

主催:株式会社デジタルSKIPステーション/文化庁/東京国立近代美術館フィルムセンター
後援:埼玉県・川口市
特別協力:木下グループ
協力:株式会社オーエムシー
木下グループ

このイベントに関するお問い合わせ:彩の国ビジュアルプラザ(TEL)048-265-2591